不安障害とは、分かりやすい言葉で言うと「心配症」の事です。
一見、「心配性」と聞くと心のやさしい人と思われがちですが飛んでもありません。

生まれたての赤ちゃんは、この心配性の祖父母や両親などから心配され、心配性の方がかかえられている「精神疾患」や「体の病気」、「体の痛み」などの様々な症状をまず、コピーされるわけです。
これが後々の「発達障害」や「精神疾患」、「体の病気」の素因となるわけです。

 

不安障害とは

はっきりした理由がないのに不安が起こったり、理由があってもそれに不釣り合いなほど強い不安が起こり、その状態がいつまでも続く症状とのことです。

普通の人なら問題とならないような些細なことに不安を抱き、その状態が長く様です。
そして、不安障害になると、焦燥感にさいなまされ、極度の緊張や混乱を来すようです。

不安障害の種類 

パニック障害
突発的に発症する胸痛や動悸、頻脈、めまい、息苦しさ、手足のしびれなど。

広場恐怖
外出時に何か起きたらどうしようと極度の不安に襲われる。

社会恐怖
他人から何らかの批判や判断をされることを極度に恐れる恐怖。

対人恐怖症
他人にどう見られているかを極度に恐れる恐怖で他人と会うと赤面や顔の表情がこわばったりする障害。

強迫性障害
意思とは無関係に不快感・不安感・恐怖感・苦痛が生じ、これを振り払おうとする行為。

心的外傷後ストレス障害
PTSDとも呼ばれる障害で、過去の恐ろしい出来事や心的な衝撃のために心に永続的、不可逆的な傷を残した状態。

急性ストレス障害
事故や犯罪・災害などで激しい恐怖や苦痛を体験したためにそれがトラウマとなる心身の症状。

全般性不安症
次々と不安になり心が休まらず焦燥感にさいなまされ、緊張や混乱、不眠などが出る障害。

不安障害は、明確な対象がないのに恐怖を感じ、その恐怖に対して自己が対処できない時に発生する感情の一種といえる様です。

不安障害の人は、行動や心理に不安が強いだけでなく自律神経も不安定となり、発汗、動悸、呼吸困難、頻脈、胸痛、頭痛、下痢、不眠、手足のしびれなどといった身体症状も現れる様です。

 

不安障害の内容 

パニック障害
いつもと何も変わらない日常生活の中で、なんの前触れもなく突発的に襲ってくる、激しい不安と恐怖の発作症状をいいます。

身体的には異常がないのに、突然胸が締め付けられたように痛みだし、動悸、頻脈、めまい、息苦しさ、手足のしびれなどがおこります。

このような発作症状をパニック発作と呼びますが、パニック障害ではこの症状が繰り返し起こります。
尚、この症状は突発的に起こり、数分~30分くらいでおさまる様です。

このようなパニック障害の発作症状は、多岐にわたります。
一度、パニック障害を経験すると、また発作が起きるのではないかという予期不安に怯えるようになり、社会生活に支障を来たすことがあります。

最初に発作に襲われる場面は実にさまざまで、発作の開始例をあげれば、次のような日常的な何でもない場面ばかりです。

最初に発作に襲われる場面の例
閉所空間:エレベーター内、航空機内、映画館内など。
雑踏空間:電車内、レストラン内、デパート内、スーパーでのレジ待ちなど。
緊張場面:会議中、歯医者で治療中、美容院で洗髪中など。

家庭空間:自宅で横になっているとき、家でテレビを見ているときなど。

ひとりの人間が一生の中でパニック障害を発症する生涯有病率は、大体、1.5~3.5%程度の様ですが、女性の方が男性より2~3倍ほど多く発症する傾向にある様です。

広場恐怖症
普通に散歩したり外出したりしている時に、もしも何か起きたらどうしようという極度の不安に襲われ、そこに人だかりができることに対する恐怖で「アゴラフォビア」とも呼ばれる不安障害とのことです。

「アゴラ」は古代ギリシア都市の中心広場の意味で「フォビア」は恐怖症の意味です。

広場恐怖症の人は、突然このような不安発作に襲われると、激しい動悸で胸が高鳴り、体が震え、じっとりと汗をかき、呼吸困難となってしまいます。

自分にとてつもない恐怖が襲ってくると思い込み、心臓発作で死んでしまうか、発狂してしまうのではないかと必死で安全な場所に逃れようとする様です。

このようなパニック発作を繰り返すうちに、患者は発作が起きたとき逃れられないと思われる場所を避けるようになります。

電車や飛行機の中はもちろん、渋滞する道路、美容室、スーペーのレジ待ち行列、モール内の人ごみ、混みあうレストランなども敬遠するようになってしまうとのことです。

社会不安障害(SAD)
他人から何らかの批判や判断をされることを極度に恐れる恐怖です。
多くの人の中にいても、自分だけが注目され欠点を探されたりするとか、辱められる事に対する不安感からくる恐怖でもある様です。

このように社会不安障害は、人や社会に対する恐怖であり、人前で恥をかいたり、決まりが悪い思いをすることを極度に恐れる恐怖で、特定の場面で症状が出現します。

社交不安障害を抱く人は、他人に批評されるなどを恐れて社交の場を避けるようになるとのことです。

社会不安感じる場面の例
・見知らぬ人や、少し顔見知りの人との会話
・人前での発言・スピーチ
・社会的地位の高い人との面談・会話
・上司への悪いことの報告
・会社での電話の応対
・人前で文字を書くこと

・人前で食事すること
・近所の人に見られること
・人混みの中を歩くこと

対人恐怖症
他人にどう見られているかを恐れる恐怖であり、他人の視線や他人の存在そのものを恐れる恐怖です。

他人と接触すると、赤面し、手が震えたり顔の表情がこわばったりします。
対人恐怖症の人は、社会的接触を恐れ避けようとすることで、社会生活にいろいろな支障をきた酢用です。

この病気は、日本文化独特の症状とされ対人恐怖症を英語的に表現した「Taijin Kyokfusho Symptoms」の略号として〔TKS〕とも呼ばれている様です。

対人恐怖症の典型的な例として
・大勢の人前に出ると緊張する
・他人の視線が気になり緊張する
・自分の容姿、表情、動作が相手に不快感を与えると思い緊張する
・自分の視線が他人に不快感を与えていると思い緊張する
・雑談するグループに入って行けない
・人と話をすると声が震えるのでは無いかと恐れる
・電話で旨く話せないため電話がなかなか取れない
臨床の経験から、不登校の方はこの対人恐怖症と全般的不安症障害を抱えられている場合が多い様に感じています。

強迫性障害
頭では不合理だと分かっていながらも不安が頭から離れずに同じ行動を繰り返してしまう。
「強迫観念」と「強迫行為」の両方がセットで存在する当です。

強迫観念は、本人の意思とは関係なく頭に思い浮かぶ、不快感・不安感・恐怖感・苦痛を生じさせる観念です。

強迫行為は、不快な強迫観念を振り払おうとする行為で周囲の人には理解不能に見える行為であっても、自分自身ではそれなりの意味づけがある行為の様です。

強迫性障害のある人は、多くの場合、自分の強迫症状が奇異であり、無意味であることを自覚しているため、恥ずかしいと感じたり、思い悩んだりもする様です。

しかし、強迫観念も強迫行為も自分自身に対して向けられるもので、反社会的行動などに結びつくことはありません。

下記に強迫性障害の行動の例をいくつか示します。

強迫性障害の行動例
不潔強迫 :何度でも手を洗う。

ショッピングセンターに行くと入念に消毒する。
確認行為 :外出時に何度でも鍵や元栓を確認する。
加害恐怖 :他人に危害を加えることを異常に恐れる。
被害恐怖 :自分に危害が加わることを異常に恐れる。
詐欺に合うことを恐れてクレジットカードなど怖くて使えない。
自殺恐怖  :自殺してしまうのではないかと異常に恐れる。
縁起恐怖  :ジンクスや家の方角の縁起などを極度に信じてしまう。
不完全恐怖:整理整頓が完璧でないと気がすまない。
極度な完全主義を貫き通す。
保存強迫   :大事なものを間違って廃棄しないように不用品を
際限なく溜め込む。
数唱強迫   :不吉な数字などを極度に恐れる。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)
災害、事故、戦争、犯罪、虐待、強姦、体罰などの命の安全が脅かされるような出来事(トラウマ)によって強い精神的衝撃を受け、何度もそのことを思い出したり、悪夢にうなされたり、不安や緊張の強い状態が続くストレス障害です。

このような心の傷は、「心的外傷」または「トラウマ」と呼ばれています。

トラウマには、戦争や巨大地震、巨大津波、原発事故、大洪水、火災などの災害による急性トラウマと、繰り返される虐待やテロ、強姦、監禁の被害などによる心理的外傷とがあります。

このような極度に大きな衝撃は、脳に外傷記憶を形成してしまい、一生を通して心から消し去ることは難しいと言われ津います。。

心に傷を残した出来事や情景を想起するような状況に遭遇すると、その時の悪夢がフラッシュバックし、強烈な恐怖心が湧き上がり、繰り返し脳裏によみがえってきて戦慄に恐れおののきます。

本人は、トラウマとなった出来事や光景を思い出すような行為や場面、人物をひたすら避けようしたり、避けられない場合には暴力行為に及ぶこともある様です。

不安障害を中でも、このPTSDが一番深く刻まれた心の傷の様に感じます。
でも、このPTSDも他の心の病気と同じ様に解放できますのでご安心ください。

急性ストレス障害   
トラウマ(心的外傷)を経験し、何度もそのことを思い出したり、悪夢にうなされたり、不眠や不安、緊張などが強く現れ、数日から4週間以内に自然治癒する一過性のストレス障害です。

それ以上続く場合は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と言える様です。

事故や犯罪・災害などにより、生死に関わるような激しい恐怖や苦痛を体験したり、そのような事態に直面すると、それがトラウマ(心的外傷)となって、心身に特徴的な症状が現れる精神の病気です。

急性ストレス障害の典型的な症状としては次のようなものがあります。

急性ストレス障害の典型的症状
再体験:トラウマの場面がフラッシュバックし繰り返し思い浮かび、悪夢を見たりする。
回避:トラウマを連想するような場面との遭遇や事柄を極度に避けようとする。
過覚醒: 神経が高ぶり、強い不安に襲われ、不眠に陥ることがある。

急性ストレス障害は、このようなトラウマによる症状が最低で2日以上続き、最長で4週間以内に自然治癒するものをいいます。

このような状態が4週間以上たっても続く場合には心的外傷後ストレス障害(PTSD)に進行してしまった疑いが強くなる様です。

全般性不安障害
かつては不安神経症とかノイローゼと呼ばれていた心の病気です。
普通の人なら大したことでもない些細なことに、常に不安を抱き、恐怖を感じる病気で、それが6か月以上も長く続きます。

不安の種が次々と湧き出てきて、心が休まることがなく、常に焦燥感にさいなまされ、緊張や混乱、イライラを覚え、夜も眠れなくなります。

また、自律神経が不安定となり、動悸や息切れ、胸痛、頻脈、めまい、呼吸困難、腹痛、下痢、不眠、手足のしびれなどの身体症状も出てきたりする様です。

臨床上、本当に多くの患者さんが不安障害を抱えられたいます。
分かりやすく言うと「心配性」もこの不安障害になると思います。

そして、多くの両親や祖父母が我が子や孫が生まれた時に、我が子や孫の健康などを「心配」して、ネガティブな想念や心の病気(精神疾患)をかわいいはずの赤ちゃんにコピーするわけです。

本当に余計なおせっかいなのですが、ご本人たちは心配していることが「美徳」と勘違いしている事が「厚顔無恥」で腹立たしく思っているところです。

 

不安障害などの「心の病気」のメニューは、こちらになります。