うつ病は、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、ストレスやからだの病気、環境の変化など、さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。

私もほぼ同意見ですが、脳の神経伝達物質の機能低下の大きな要因は、先祖から受け継がれてきた「うつ病」の素因だと考えています。
その「うつ病の素因」を抱えられていた方が、仕事や人間関係のストレス、環境の変化などの要因が重なることで発病するのではないかと思っています。

但し、「うつ病の素因」を抱えられていない方でも、過度な上記の要因を抱えられることで発症するケースも確認できています。
そして、大切なことは、うつ病はただ1つの原因のみで発病するのではないということです。

以上の事から、うつ病治療の最大のポイントは、うつ病に至った要因を究明し、それらを解放することに尽きると思っています。

 

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出典:こころの陽だまり

うつ病になりやすい方

うつ病になりやすい方は、まじめで責任感が強く、人あたりもよく、周囲の評価も高い人が多いということがいわれています。
このようなタイプの人は自分の許容量を超えてがんばりすぎたり、ストレスをため込んでしまうため、こころのバランスを崩してしまうようです。

循環気質 元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病になりやすいタイプで、社交的、善良、親切で親しみやすい反面、激しやすいという面をもっています。
執着気質 義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性などの特徴があります。
仕事の質は高いのですが、量がこなせません。仕事を一生懸命完成さるために軽い興奮状態が続いたあと、ガクッときて、抑うつ状態に陥りやすいタイプです。また二者択一的で白か黒か、ゼロか100かという結果を決めつけたがり、優先順位をつけられないタイプでもあります。
メランコリー親和型気質 常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとし、自己の性格だけでなく、他との関係も重視するタイプです。そのため他人の評価が大変気になり、いったん何か問題が起きると、悲観的になって、すべて自分の責任だと考えるタイプでもあります。

しかし、当院での臨床の結果、うつ病になりやすい方は、「うつ病の素因」を抱えられていることが分かっています。
うつ病になられた方のご家族やご先祖には、必ずちょ言っていい程、うつ病を抱えられている方がいらっしゃいます。

さらに、殆んどの方がうつ病だけの症状ではなく、他の精神疾患も抱えられています。

すべてに完璧を求めるのではなく、物事に優先順位をつけてやっていくようにするなど、考え方を変えていくこともうつ病になりにくくするためには重要だと思います。

そして、重要なのは困った時に相談できる人や友達が身近にいることだと思います。
それらの人に心を開いて全てを話し、相談に乗って貰ったり、アドバイスを受けることで、孤独感からも解放されるのではないでしょうか。

過度のストレスがきっかけになることも

うつ病は、何らかの過度なストレスが引き金になって起こることもります。
さまざまなストレスのなかで特に多いのは「人間関係からくるストレス」「環境の変化からくるストレス」です。
そして、社会人の方は、「仕事上のストレス」が多い様です。

例えば「身近な人の死」や「リストラ」などの悲しい出来事だけではなく、「昇進」や「結婚」といった嬉しい出来事や環境の変化から起こります。

仕事に関すること 昇進、降格、失業、仕事の失敗、定年
健康に関すること 月経、事故、からだの病気、心の病気
家族に関すること 妊娠、出産、子どもの就職・結婚、家庭内の不和・離婚
お金に関すること 貧困、税金問題、相続問題
環境の変化 引っ越し、転勤、友人・友達の変化
喪失体験 近親者との死別・離別、病気

 

 

うつ病が発症する仕組み

うつ病は、脳の神経細胞における情報の伝わり方に異変が生じているということが報告されています。
脳は、私たちが生活する中で、「食べる」、「寝る」などの基本的な動作の指令を体に伝えています。
そして、「意欲」や「喜び」などの感情を伝えたり、知的な命令も出しています。
この神経の細胞から細胞へ情報を伝えているのが「神経伝達物質」と呼ばれるものです。

「神経伝達物質」の中のセロトニンとノルアドレナリンは、気分や意欲、記憶などの人の感情にかかわる情報の伝播をコントロールし、こころとからだの働きを活性化していると考えられています。

当院では、他人からの想念などにより、うつ病の患者さんの脳に活性酸素が蓄積したことが原因と思っています。
脳に溜まった活性酸素により脳の機能が低下して、例えば、神経の細胞と細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンの量が減少して、情報がうまく伝わらなくなったりして、うつ病を含めたさまざまな症状が発症していると考えています。

 

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